気胸は、背の高い痩せ型の男性がなるもの・・・そう私たちも思っていました。 しかし、ある調査では女性も2割 弱の方が気胸になっています。そして、その中の2割弱の方が、月経随伴性気胸と診断されているのです。どんな病気か簡単にいうと、月経や排卵の時期に合わせて起こる女性特有の気胸です。子宮の内膜が、どういうわけか肺や胸膜や横隔膜などに飛んできてそこでホルモンの影響を受けて生理のようにはがれてしまう、子宮内膜症の患者さんの2パーセントが発症する大変珍しい病態です。病名は、異所性子宮内膜症の中の胸郭内子宮内膜症、子宮内膜症性気胸、胸郭子宮内膜症候群とよばれています。
症状は、胸痛や背部痛、息切れ・・・などさまざまです。 私たちは、同じ気胸専門病院で初めて出会いました。それまでは、珍しい病気のために周囲に理解されにくく、また再発の繰り返しや合併症で一人で悩み、苦しんできました。将来のこと、仕事のこと、家族のこと、経済的なこと・・・悩んでも悩んでも明るい未来が見えてきませんでした。 でも、今は違います。そんな同じ思いをしてきた仲間と偶然出会い、お互いの悩みや思いを語り合う中で、いつの間にか支えられ、生きていく勇気をもらっているのです。子宮内膜症が増えている今、この病気も増えていると思われます。でも、この病気の発見・診断・治療までずいぶん遠回りをしてしまい苦しんでいる方が多いのです。この事実を多くの人に知ってもらいたい。そして、あなたも病気に負けないで私たちと仲間になりませんか?
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