とても嬉しいニュースです。

8月8日に行われた学習会の際に、医療アドバイザーの栗原先生と特別講師の甲賀先生(東大病院女性診療科)から、月経随伴性気胸(稀少部位子宮内膜症)が平成27年度厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患等政策研究事業)の国庫補助を受けられることになったと正式発表がありました。

これは、東大病院(大須賀譲教授代表)と玉川病院気胸研究センターが、今年度から3年間、難治性稀少部位子宮内膜症(肺・胸膜子宮内膜症、尿管・膀胱子宮内膜症、腸管子宮内膜症、臍子宮内膜症)の集学的治療のための分類・診断・治療のガイドラインを作成する研究費用を国から補助して頂けるということです。

この病気は、非常にまれな病気である上に産婦人科と呼吸器科など複数の診療科をまたがっており、長期にわたって女性特有のライフステージの変化に合わせた治療の選択が必要となります。

そのため、今まで各地で行われていた治療は、それぞれが手探り状態でなおかつ再発率も高いことから、なかなか実態把握がしにくく、情報も極めて少なく偏っていて、私たち患者は先の見えない不安を長い間抱えてきました。

「診療科の垣根を越えて患者のために連携してほしい。」

「私たちの経験を無駄にしたくない。医療の研究に役立ててほしい。」

私たちがずっと望んできたことが、現実のものとなります。

今、医療現場は多忙を極め、過酷な勤務実態があるのはご存知かと思います。非常に忙しい中で私たちと未来の患者たちのために、ご尽力頂けることに感謝と敬意の気持ちでいっぱいです。

私たちも一緒に支え合い、学び合いながら、未来を切り拓いていきましょう。

Exif_JPEG_PICTURE